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【基本】FXにおいて、日本円に影響を与える経済指標②

こんにちは。ysfx(@ysfx10)です。

 

詳細は後日ブログでご報告しますが、とうとう少額ながらもリアルなFX取引を開始しました。

投資金額が少額なので損益も3桁と少額ですが、自分のお金が増減すると思うとデモトレードでは感じなかった緊迫感・焦燥感のようなものを感じてエントリーも慎重になります。

とはいえ1日数百円でも積もれば1回の飲み会程度のお金は稼げるので頑張りたいと思います。

 

今日は先日に引き続き、「日本円に影響を与える経済指標はこれ」のPart2を書いていきたいと思います。

↓前回記事はこちら↓

ysfx198.hatenablog.com

日本円に影響を与える経済指標はこれ

①日銀金融政策決定会合

GDP国内総生産

日銀短観

景気動向指数

⑤CPI(消費者物価指数

⑥企業物価指数

今回は③と④、「日銀短観」と「景気動向指数」についてです。 

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日銀短観」とは

日銀短観は略称であり、正式名称は「企業短期経済観測調査」です。

日本銀行では年に4回、1万社以上の民間企業を対象にしたアンケート調査をおこなっています。

日本銀行が全国の企業動向を把握して、適切な金融政策を打ち立てる為、このアンケート結果から企業の景況感や経営計画等を調査しています。

回収率の高さから企業動向の正確な把握、速報性、多様な調査項目、充実した時系列データなどが特徴で、市場からの注目度は非常に高い経済指標となっています。

日銀短観」で何が分かる?

日銀短観の内容は「企業心理」と「経営内容」に大別され、経済状況を知る上で不可欠なのが「企業心理」です。

企業心理では、経営者が現在の経営状態を「良い」「さほど良くない」「悪い」の三択で回答します。これを集計する事で、業況判断DIと呼ばれる数値を算出しています。

業況判断DIとは何か

業況判断指数とは、「日銀短観日本銀行企業短期経済観測調査)」で発表される景気の判断指数のことです。「景気が良い」と感じている企業の割合から、「景気が悪い」と感じている企業の割合を引いたもので、DI(Diffusion Index)とも表されます。DIの数値は50が横ばいを表し、これを上回ると「景気が良い」、下回ると「景気が悪い」と感じる企業が多いことを示します。
指数は製造業と非製造業に分かれており、在庫の影響を受けやすい製造業の景況感は景気に敏感に反応するので、大規模製造業の業況判断指数が特に注目されています。

出展:SMBC日興証券-業況判断指数・DI

つまり業況判断DIが期待より良い場合、企業は景気が良いと感じている事になりますね。

景気が良いと感じれば投資が盛んになり、国の経済は上向きに転じていく=通貨高と読み取れます。

日銀短観の発表タイミングは?

調査は年4回、四半期ごとに行われ、翌月初旬(12月のみ当月中旬)に公表されます。

2018年12月14日(金)

  • 短観(12月概要) 
  • 短観(12月要旨)

2018年12月17日(月)

  • 短観(12月業種別計数、「企業の物価見通し」の概要)
  • 短観(12月調査全容)

出典: 日本銀行-公表予定 

その他の項目

日銀短観で最も注目されるのは「業況判断(DI)」ですが、他にも、「売上高」、「輸出に際しての想定為替レート」、「負債」、「現金・預金」、「人件費」、「雇用者数」、「新卒者採用状況」といった内容も調査項目に入っており公表されています。また金融機関の貸し出し態度(DI)という項目もあり、ここで銀行の貸し渋りが起きているのかどうかがわかります。(当然貸し渋りの傾向があると投資に回さず景気は停滞しますね)

日銀短観」のまとめ

日銀短観では1万社を超える企業のアンケート結果から、景況感を計る事ができる

・特に業況判断(DI)の注目度は高く、中でも大規模製造業の業況判断指数が特に注目されている

日銀短観は企業に対する調査結果を公表したものであり、日銀の見解を示したものではない。しかし日銀が金融政策を決める際の判断材料の1つになる

景気動向指数」とは

景気動向指数は、景気全体の現状を知ったり、将来の動向を予測したりするときに使われる経済指標です。産業、金融、労働など、経済に重要かつ景気に敏感な28項目の景気指標をもとに指数が算出されています。
景気動向指数には、コンポジット・インデックス(CI)とディフュージョン・インデックス(DI)があります。 CIは構成する指標の動きを合成することで景気変動の大きさやテンポ(量感)を表し、平成17年を100として前月の指数が大きく増えているようであれば景気回復が急ピッチであるなどと見ることができます。DIは構成する経済指標のうち、上昇を示している指標の割合が数カ月連続して50%を上回っているときは景気拡大、50%を下回っているときは景気が後退していると判断する材料になります。
景気動向指数は数カ月先の景気の動きを示す先行指数、景気の現状を示す一致指数、半年から1年遅れで反応する遅行指数と3つの指数に大別されます。

出典:SMBC日興証券-景気動向指数

「DI」と「CI」とは

景気動向指数は、「DI(ディフュージョン・インデックス)」と「CI(コンポジット・インデックス)」の2種類があります。

DIは景気の変化及び方向性を見るために使用します。各指標の計数が3カ月前と比べて、増加していれば「拡張(+)」、減少していれば「縮小(ー)、横ばいであれば保合(0)として、以下の式により算出されます。

DI=拡張の数+保合の数×0.5/採用の数×100(%)

  • 「CI(コンポジット・インデックス)」

CIは景気変動の大きさや量感(テンポ)を測定する事を目的としています。2008年までは景気動向指数といえば、DIのことを指すのが一般的でしたが、DIは景気の大きさや量感(テンポ)を見るには適さないため、CIが開発された経緯があります。

つまり、CIは景気の動きに対する強さを測定でき、DIはその影響がどこまで広がっているか(拡張・縮小・保合)を測ることができるのです。

景気動向指数」の発表タイミング

内閣府から毎月発表されます。詳細は下記のリンクからご参照ください。

出典:内閣府-景気統計公表予定一覧 

景気動向指数」のまとめ

・経済活動の全体を景気として捉えるために、生産、販売、雇用、資金など、経済活動を構成する色々な要素の動向を表す統計を一つの指標として表したもの

景気動向指数は、好況や不況などの景気の判断材料となるもの

 

という訳で今回は「日銀短観」と「景気動向指数」についてまとめました。

どちらも景況感を知る上で重要な指標となりますので、しっかりウォッチしていきたいと思います。